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バーチャル喫茶店

とーいぼっくす

 それは1997年にブレイクした「たまごっち」がきっかけだったかもしれない。いつのころから、ウェブ上で倒錯した世界を作りたくなっていた。そこは現実と空想が入り交じった世界、過去と未来の区別がない世界、すべてが自由ですべてが仮想現実の世界。ジョージ・オーウェルの「1984年」みたいに過去を書き換えられるかもしれないけど、登場人物や状況設定はいつのまにか自己増殖する複雑系。どんなストーリーになるかは、誰にもわかりません。この空間を育てていくのは、あなたと私です。でも、たまごっちと違ってリセットはできませんよ(笑)。

 とりあえず一つのルールを決めましょう。読者参加型のサイトなんで、登場人物、出来事はすべて自由に参加することができますが、自分で出したキャラクターについては最後まで責任をもってもらいましょう。それから悪意の「横やり」はご遠慮くださいませ。当面は「はむらぼ」が文章を書き直すかもしれません。ストーリーは、原則上から下へと流れていくことにしましょう。


新装開店

「はじめまして。このたび新装開店しましたバーチャル喫茶店<とーいぼっくす>の店主です。『思い出を売ってくれる市場があったらいいのに』ってどこかの歌手が歌っていましたが、当店はそんなみなさんのご期待に添えるような、店作りを目指しています。当店のメニューは、みなさんのご希望次第。なんでもご用意いたしますね。」

カラン、カランコロン...ドアのカウベルがなりました。バーチャル喫茶店「とーいぼっくす」は、とっても古めかしい店作り。こじんまりして、珈琲のとってもいいにおいがします。

「はじめてのお客様がみえました。どうやら遠いところからお越しのようですね。右足を引きずっているようです。怪我をされているのかな?」「いらっしゃいませ。」

「こんにちわ...」

さてさて、これから物語りが始まります。はじめはゆっくりとした時間でいきましょうね。それでは次回をお楽しみに。

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